生食用ブドウと何が違う?
ワイン造りに最適な葡萄の秘密
- やせた畑が良い葡萄を育てる
- ワインの微妙な味の違いを生む
気候条件の差
やせた畑が良い葡萄を育てる
「野菜作りは土作りから」なんて言われることも多く、良い農作物を育てようと思ったら、養分をたっぷり含んだ土壌が必要と考えるのが普通ですが、ワイン用の葡萄は違います。
ワイン用の葡萄は、むしろ水はけがよく、やせた土地の方がワイン造りに向いた良質の実を付けます。栄養が豊富な土地では枝葉が育ちすぎてしまい実に養分が集まりにくいのに対し、栄養や水が少ない土地では、葡萄の木が栄養と水を求めて必死に地中深くに根を伸ばし、様々な地層の栄養分を吸い上げ、少ない果実にギュギュギュッと凝縮させることで人が人工的に与える養分では出せない複雑な味を生み出すのです。
また、その土地に含まれるミネラル分などの構成に違いがあり、それがワインの味にも影響を与え、地域によってワインの味に独特の違いを生み出します。
ワインの微妙な味の違いを生む気候条件の差
畑の高度
100メートル高くなるごとに気温は0.5~1℃低下します微妙な温度差もワインの味を変化させます。
日当たり
気温が高すぎるのは良くないですが、太陽の光は良質な葡萄造りに重要な要素です。
土地の傾斜
傾斜を利用することで日の光を存分に利用することができます。一般的には斜面の高い位置の方が水はけが良く葡萄栽培に適していますが、気温が低下する問題もあります。また、北半球であれば、日の当たりやすい東から南向きの斜面が理想的です。
川の有無
河川は暖まりにくく冷めにくいという性質があります。つまり河川近くで育つ葡萄の木は急激な温度変化にさらされにくいことになります。また、適度な湿度が食後に飲む甘いデザートワインの「貴腐ワイン」の製造に必要な貴腐菌の繁殖を促進し、貴腐化を進めてくれます。
森林の有無
強い風から葡萄の木を守る防風林としての役目や、適度な雨をもたらす要素があります。






